わたしのコピーが作れる時代!?【エピエ DNA&腸内フローラ 知識編】

【epier エピエ DNA&腸内フローラ 知識編”わたしのコピーが作れる時代!?”】

遺伝子のコピー

【遺伝子という設計図】
「最近お母さんと似てきたね」と言われたことのある人も多いと思います。
なぜなら、あなたは両親から半分ずつ設計図を受け継いで生まれてきているのです。
動物の中には、犬やサルなどたくさんの種類がいますが、犬からは犬の赤ちゃんが、サルからはサルの赤ちゃんが生まれてきます。このように生き物は両親から設計図を受け継ぎ、自分のカラダが作られます。この設計図には「遺伝情報」というものが描かれています。
では、この遺伝情報には何があるのでしょう。遺伝情報には目の色・髪質・顔のカタチ・肌質など外観でわかるものから、血液型・太りやすさ・活性酸素の影響力など外観だけではわからない見えない体質に影響するものもあります。これらの遺伝情報は両親から受け継がれるため、あなたはお父さん、お母さんに似てくるのです。

【遺伝情報のコピー!?】
遺伝子・設計図に関する研究が進み、遺伝の仕組みがわかってきたことで、生き物の遺伝情報をコピーすることができるようになりました。これを「クローン技術」といいます。1996年にはこのクローン技術を使ってヒツジのクローン「ドリー」が生まれました。コピーしたいメスのヒツジの細胞から設計図を取りだし、別のヒツジの未受精卵に設計図を入れることで、もとのヒツジと基本的に同じ遺伝情報を持つヒツジ、ドリーが生まれました。
このようなクローン技術をヒトにつかえば「自分のコピー=クローン人間」をつくることも技術的には可能になってきましたが、ヒトがヒトを自由に作ることは許されるのでしょうか?
答えはNo!です。日本では、クローン人間をつくる事は法律で禁止されています。

一方で、クローン技術を応用することで、世の中に役に立つ可能性もあります。例えば、絶滅が危ぶまれる動物のクローンをつくることで絶滅から救うことができるかもしれません。またカラダの一部のクローン、例えば胃やじん臓などを作ることで新しい病気の治療が可能になるかもしれません。
この長年の研究によって見出された新しい技術は使い方次第です。世の中で適切に活用されるためには法律だけでなく、私たちの倫理的な考えが大切です。

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