コロナ太りを解消しよう
栄養士をしていると、最近多くの方からコロナ太りしましたというお話しをお伺いします。
詳しく聞くと、それほど食生活が大きく変わったわけではないのに、体重が3~5kg増加しているという方が多くいらっしゃいます。
体脂肪1kg燃やすのに7200kcal必要といわれていますので、
例えば5kg体重が増えたとすると、36000kcal多く摂取したという計算になります。
4月の活動自粛から3ヵ月で増加したとると、36000kcal÷122日(4、5、6、7月)=295kcalです。
295kcalはご飯お茶椀1杯分くらいのカロリーです。
お食事はそれほど変わっていないのに、なぜ太ってしまうのでしょうか。
答えは活動量不足です。
通勤だけでほとんど運動していないという人が多いと思いますが、
例えば通勤で片道20分・往復40分歩く、社内で10分、ランチに行くのに10分、合計1時間歩く、電車で20分立つというののカロリーは、
成人女性で、1時間歩く180kcal、20分立つ50kcal、合計230kcalの消費になります。
このように通勤がなくなっただけで、200~250kcalの消費カロリーがなくなります。
また、体を全く動かないことを続けていると、2週間で筋力が20~30%減少するという研究結果もあります。
実際に減る消費カロリーに加えて、基礎代謝の低下により、さらに太りやすくなっていると考えられます。
運動不足に加えて、家にいるとちょこちょこ食べをしてしまうということもあるでしょう。
例えばお煎餅1枚で40kcal、カフェラテ1杯で100kcalです。
何気なくとっているものが、毎日積み重なると、大きなカロリーとなってきます。
そんなことわかっているけど、今は運動ができないし、食べることが楽しみになっているという方も多いと思います。
まずは夕食のカロリーを減らすことを意識してみてください。
日中ほとんど体を動かさない場合、夜はあまりカロリーを必要としません。
在宅勤務でほとんど動かなかったという時は、夕食のご飯などの炭水化物を半分以下にできるといいですね。
また、体操や筋トレなど、減少している200~300kcal分の運動ができると1番いいですが、難しい場合は座りっぱなしではなく、立って作業をする時間をつくってみてください。
ただ立っているだけでも80kcalくらいの消費になりますので、3時間立って作業をすることで、240kcalの消費になります。
そのときに、姿勢をよくするとインナーマッスルを鍛えられるので、筋力アップも期待できますよ。
在宅勤務がこれから日常化する方も多くいらっしゃると思います。
仕事だから仕方がないではなく、日常生活のなかにうまくダイエットを取り入れてみてくださいね。