花粉症に良い食事・悪い食事【エピエ DNA&腸内フローラ 知識編】

【epier エピエ DNA&腸内フローラ 知識編” 花粉症に良い食事・悪い食事”】

【花粉症とアレルギー】
桜の花が満開の春。同時に花粉の季節がピークを迎えていますね。マスクとティッシュが必需品という方も多いのではないでしょうか。花粉症はカラダのアレルギー反応の一つといえますが、くしゃみや目のカユミなどは本当につらく我慢できない!!という方も多いと思います。
そんな花粉症、じつはあなたのライフスタイルが悪化の原因になっているかもしれません(参考記事:花粉症になる人、ならない人もご覧ください)。
花粉症の原因になっている「悪いライフスタイル」を改善すれば、花粉症を完全に治すことは難しくても、体質改善を通じて花粉症の症状を楽にできる可能性があります。毎日の食生活にちょっとした工夫をすることでつらい症状やわらげてみませんか?

【花粉症に良い食事】
早速ですが、近年の研究で花粉症に良い栄養がわかってきました!そのキーワードとして、まず知って頂きたいのは「花粉症の改善には腸内改善(腸活)が大切!」ということ。花粉症・アレルギーにはカラダの防御機能である免疫システムが関係していますが、その免疫機能の約60%は腸に集中しています。免疫機能が乱れてしまうと花粉症などのアレルギーを引き起こしやすくなります。そのため、日々の腸内改善を通じて腸の環境を整える事がとても大切なのです。
そこで腸内改善に適した食品をご紹介します。
1.善玉菌を含む食品:善玉菌を含むヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品
腸の中の善玉菌を増やし、良好な腸内環境を作る事が大切です。善玉菌を増やすことで腸内環境を整えることにつながります。

2.善玉菌を育てる食品:海藻、根菜(ごぼう、レンコンなど)
食品から摂取できる善玉菌には限りがあります。善玉菌を増やすには、善玉菌の食事(エサ)を摂取することも大切。善玉菌の好物は「食物繊維」です。根菜には食物繊維がたくさん含まれるのでメニューに積極的にとりいれましょう。

3.ヒスタミンを抑える:甜茶(てんちゃ)
中国で5000年以上前から健康茶として飲まれていたとの説もあります。花粉が飛び散る前から飲んだ方が良いとされていますが、ヒスタミンの分泌を抑え、アレルギー症状を緩和する効果が見込めます。

【花粉症に悪い食事】
次に体質改善、花粉症に「マイナス=悪い」の食事を見てみましょう。

1.高脂肪食:脂身の多いお肉など
花粉症の緩和には腸内改善が大切なこと、お分かり頂けたと思います。そのため、腸内環境を悪化させる食品を控える事が大切。例えば脂身の多いお肉などの高脂肪食は、腸内の「悪玉菌」を増やしてしまいます。悪玉菌が増えると、大切な善玉菌の勢力が弱まり花粉症に悪影響を及ぼすでしょう。
※タンパク質不足に注意しましょう。脂身は気にしながらも、良質なタンパク質は日々摂取しないといけません。

2.アルコール
アルコールの摂り過ぎも腸内環境に悪影響を与えるとも言われますが、アルコールが花粉症に良くない理由がもう1つあります。それはアルコールが肝臓で分解されるときに「アセドアルデヒド」という物質が出てきますが、これが花粉症を悪化させてしまう可能性があるからです。

3.果物・野菜アレルギー
果物や野菜はビタミンや食物繊維を摂取する上では日々食べるべき食品ですが、花粉症が原因となって起こる果物・野菜アレルギーをご存知ですか?
もし花粉症のあなたが、果物や野菜を食べたときに、口の中がイガイガするなら要注意です。というのも、花粉症の人は、特定の果物や野菜のアレルギー反応が起きやすいことがわかっています。近年の研究では、花粉症患者の10人に1人はこのアレルギー反応がみられるという報告もあります。これは、特定の果物や野菜に含まれる成分が、花粉症を引き起こす原因の「花粉」と構造などが似ていることが原因と考えらえています。それでは、花粉症の種類別に気を付けた方が良い食品を見てみましょう。
まず近年多い「スギ」の花粉症の方は、身近な食材である「トマト」などに注意。1月からスタートして6月頃まで続くシラカバ(シラカンバ)の花粉症の方は「リンゴ・桃・サクランボ」などに注意が必要。イネ科の花粉症の方は「トマト・スイカ・メロン・オレンジ」など、ヨモギブタクサの花粉症では「メロン・スイカ・セロリ」などが要注意です(参考:Kondo Y. et al Clin. Exp. Allergy 2002; 32:590-594)。

もちろん、これら以外の食品でも同様のアレルギーが見られることがあるのでご注意ください。野菜や果物を食べたときにイガイガや口のまわりに腫れやかゆみが起こる場合には、医療機関で検査を受け、その原因となる野菜・果物を把握し花粉症の時期には特に気を付けると良いでしょう。また加熱することで食べることができる場合もありますので、医師に相談をしてみましょう。

毎日の食生活を少し変えて、腸と花粉症に良いライフスタイルを目指しましょう。

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